塗料の選び方 DIY編パート2
前回、「水性塗料」と「油性塗料」の違いについて説明しました。
さらに細かくに見ていくと塗料は「1液型」「2液型」と別れていきます。
また、塗料だけでなくコーキングにも同じく「1液型」「2液型」がある為、参考にしてみて下さい。
今回はこの「1液型」「2液型」の違いについて触れていきます。
1液 | 1つの塗料缶でそのまま使用可能。 |
2液 | 2つの塗料缶で「主剤」と「硬化剤」分かれており2つを混ぜ合わせることにより初めて塗料として使用できる。 |
1液型は空気に触れることにより自然に硬化していき、2液型は反応硬化型といい「主剤」と「硬化剤」が混ざり合わさる事によって化学反応を起こし硬化していきます。
以前は「2液型」しか存在していませんでしたが「1液型塗料」が開発され今では2分化されています。
「1液型」がでたことにより作業性の向上や様々なメリットがあります。
ではメリット・デメリットの側面から見ていきましょう。
1液型 | 2液形 | |
メリット |
・そのままで使用可能 ・余った場合、保管が可能 ・価格が比較的安価 |
・耐久性(耐候性)が高い ・使用場所の制限があまりない |
デメリット |
・耐久性(耐候性)が低い ・使用場所の制限がある |
・そのままでは使用不可(混合する必要がある) ・混合した場合、余ったら保管は不可(混合したら数時間以内に使い切る必要がある) ・価格が比較的高価 ・配合分量間違いや撹拌不足による硬化不良が起こる可能性がある |
以前は、耐久性(耐候性)の面では「2液型」に圧倒的に分がありましたが今では技術の進歩により「1液型」でも「2液型」に匹敵するほどの材料も開発されてきており耐用年数の面では約2~3年前後の違いではないでしょうか。
コーキングに至っては「2液型」を凌ぐ圧倒的な耐久性(耐候性)を誇るオート科学工業のオートンイクシード(期待耐用年数20年以上)という商品も出てきています。
保管の面でも「2液型」は混合してしまうとその日に使い切らないとゼリー状になっていきますので急な天候悪化などにより作業中断になるなど材料が無駄になることなどがあります。
また作りすぎてしまっても「1液型」であればそのまま空気に触れないよう密封できれば長期間の保管も可能です。
DIYで使用すると考えるとやはり一番の心配は「2液型」では配合分量間違いや撹拌不足による硬化不良が起こる可能性があるという事だと思います。
硬化不良を起こすとせっかくの高耐久性のものであっても、あっという間に剥離や劣化の原因となります。
※硬化不良や下地処理が適切でなかった例
扱いやすさの面では圧倒的に「1液型」に分がある為、近年の性能向上などを踏まえるとDIYでは「1液型」を選択する方が良いのかもしれません。
前の記事へ
« 塗料の選び方 DIY編パート1次の記事へ
屋根塗装での注意点 »