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外壁塗装での注意点

今回は外壁塗装を行う上で、注意すべき点まとめてみます。

 

まず外壁といっても全て同じ扱いではなく屋根同様、複数の種類があり、注意すべき点もあります。

 

この判断を誤ると早期の剥離や劣化、不具合に繋がりますので十分な知識と確実な施工を行う必要があります。

 

それではそれぞれの外壁の種類と特徴をみていきましょう。

 

窯業系サイディング

現在、一番多く使われているものが窯業系サイディングになります。

 

セメント質と繊維質などの原料を板状に形成したもので、近年の住宅でもっとも多く使用されており、70~80%のシェアを占めております。

 

コスト・デザイン性・機能性など、他の外壁材と比較しても総合的に優れていて、色柄も豊富なのが人気の理由です。

 

塗り替えの際の注意点としては以下になります。

・チョーキング(表面が粉状で手に粉が付く)が起きていたら念入りに洗浄を行い下塗りを気をつけて行う

・コーキング(シーリング)は増し打ちではなく打ち替えを推奨 ※増し打ち(既存のコーキングの上から重ねる)では十分な打ちしろ(7mm)を確保する事が困難な場合が多い為

 

 

近年の窯業系サイディングは高意匠サイディング(難付着ボード)といい表面を親水コートや光触媒コートで保護しているものが多く従来の光触媒などで表面処理されていないものに比べ雨水や太陽光によるセルフクリーニングなどの機能性が上がっております。

 

表面コートが施してあることにより従来の塗り替えの塗装では早期剥離などの不具合が報告されておりました。

 

その為、高意匠サイディング=クリア塗装が主流となっておりましたがクリア塗装は素地がそのまま出てくるため状態が良くないとお勧めできない塗装となっております。

 

近年、その問題を解消する難付着対応の下塗り剤が普及しているため高意匠サイディングでもお好きな色に塗り替えることが可能となっております。

 

 

高意匠サイディングは見た目にも判断がつきづらい為、判断を誤って塗装すると基材そのものの張り替えをしないといけなくなるなど取り返しのつかないことになることもあるため、十分な知識をもって診断を行うことが重要です。

 

判断基準として簡単な判定のポイントは以下になります。

・築10年を経過しているがチョーキングや色褪せが起きていない

・ラッカーシンナーで拭いても溶けたりタオルに色がつかない ※目立たない場所で行う必要があります。

 

上記に該当する場合は高意匠サイディングの可能性が高い為、難付着対応の下塗り剤を使うことをお薦めします。

 

金属系サイディング

金属系サイディングは金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材で裏打ちした外壁材です。

 

表面の金属板には、溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム合金・ステンレス鋼板などが使用され、金属板の種類によって耐久性やコストに大きな差があります。外壁材として

 

は軽量なので、外壁の重ね貼り(カバー工法)にも使用されます。

 

金属系で問題となるのがやはり錆が一番の悩みです。

 

ガルバリウムなどの錆びづらい材質もありますが塗り替える上では下塗りで錆止めを使うことは重要です。

 

また塗装前の目荒し(表面にこまかな傷をつける)も重要になってきます。

 

 

塗り替え時期の目安ちしては以下になります。

・チョーキングがおきている

・錆が発生している

・コーキングが劣化している

 

樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂が使用されたサイディングで、重量は窯業系サイディングの約1/10と非常に軽量です。

 

耐久性や耐候性にすぐれていて寒さや酸性雨にも強く、ひび割れしにくいのがメリットです。また、表面塗装ではなく顔料が練り込んであるため基本的に再塗装は不要といわれています。

 

オープンジョイント工法を採用しているため、サイディングの短所になる継ぎ目のコーキングも不要なので、メンテナンス性が非常に高いのが最大の長所でしょう。

 

ただし、耐火性能がなく、単色でカラーバリエーションが少ないのが国内で普及しない理由だといわれています。

 

木質系サイディング

木質系サイディングは、素材に無垢の木材を使用したサイディングです。多くは、表面に塗装を施してあるのが一般的です。

 

木材は水分を含んだまま長い時間が経過すると、腐食や変色につながりやすい為、定期的なメンテナンスを行うことで長持ちさせることに繋がります。

 

木質系はこまめは塗装メンテナンスは必要不可欠です。

 

 

モルタル

モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料のことです。

 

モルタルには、十分な防火性があり、継ぎ目がないので、どんな形状の外壁にも対応できるデザインの自由度の高さがあります。そのため、仕上げの工法によって多彩な表情を演出できるの

 

が、他の外壁材にはない大きなメリットです。

 

モルタル壁は塗装(防水)の性能が低下してくると水分含有が増えてひび割れや爆裂に繋がってきますので定期的なメンテナンスが必要です。

 

ひび割れがある場合は保険申請の対象にもなる場合があるため別途確認も必要です。

 

>詳しくはこちら

 

 

 

①リシン

 

②スタッコ

 

③吹き付けタイル(ボンタイル)

 

ALC

ALCとは、ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とし、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルのことです。

 

特徴としては、水に浮くほど軽く、建物に負担を与えません。また、断熱性・耐火性に優れているなど、非常に優秀な外壁材です。

 

ただし、ALCは多孔構造なので、防水性はほとんどありません。そのため、仕上げの塗装やコーキングが重要になっています。

 

 

ALC壁の塗り替えの際の注意点は下記になります。

・防水性能の高い塗料を選ぶ

・コーキングの打ち替え(増し打ち)の重要性 ※ALCのコーキングは打ちしろが十分に確保できる場合があるため増し打ちの場合もあります

 

窯業系サイディングであれば透湿防水シート、モルタル壁であればアスファルトフェルトやモルタル用透湿性防水シートが防水の役目を果たしておりますがALC施工の建物には防水シートの施工がない為、表面のクラックやコーキングの劣化、塗膜の劣化は雨漏りに直接繋がる原因となります。

 

そのため、こまめなメンテナンスが必要不可欠となっております。

 

まとめ

それぞれの特徴や補修方法は異なるためきちんとした補修(塗装)手順を踏むことが重要になってきます。

また塗装時期は立地や前回使用塗料によっても異なるため手遅れになる前にこまめに確認をするようにしましょう。

 

>塗り替え時期の確認方法

 

 

 

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