高性能機械を使った建物診断をしてみませんか? 【赤外線・水分計診断編】
前回、ドローン診断についてお話し致しました。
今回は、赤外線・水分計を用いた診断についてです。
近年、コロナの流行と共にいたるお店でサーモグラフィーカメラによる検温などをみたことがあると思います。
簡単に言うとこの人体の検温を建物の検温に使用し、目視では不十分な建物の隠れた問題を可視化するということです。
外壁や屋根の診断方法としては目視、打診(触診)が一般的な診断方法です。
このやり方で補修の必要な個所の特定ができればよいのですがなかなかそう簡単にはいきません。
弊社では最先端の診断方法(機器)を導入しております。実際に確認していきましょう。
実際にサーモグラフィーカメラ用いて不具合箇所を発見した例
①外壁
目視ではあまり分かりませんが温度変化を調べてみると悪い箇所が浮かび上がってきました。
これは空気の層がある事により悪い箇所の温度が高くなっております。
このことから爆裂の可能性が高いことがわかります。
②屋上(雨天2日後)
表面の劣化は目視で一目瞭然ですが防水性能までは分かりません。温度変化をみてみましょう。
四角で囲った箇所の温度が著しく低いことが分かります。
これはシートの下に雨水が浸入し防水性能が発揮されていないことが分かります。
このことから表面のトップコートの塗り替えではなく防水層のやり直しが必要なことが分かります。
実際にはサーモグラフィーカメラだけではなくこの後、打診(触診)や水分計を用いて水分量などを図り特定をしております。
現場レベルで考えるとまず、目視+サーモグラフィーカメラにて確認をしその後、水分計で確認という流れになります。
また水分計には2種類のタイプがあります。
用途に分けて使い分けることが必要です。
①対象物に刺して使うタイプ
②対象物を破壊せずに使うタイプ
高性能の赤外線カメラや水分計を用いることで、建物の隠れた問題を可視化できるため、雨漏れ個所の特定や外壁や屋根の劣化に、より精度の高い診断を行うことが可能となります。塗り替えや補修の際、それらの機械を駆使し適正な工事を提供する事ができます。
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